観察ノート・実験記録の書き方

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自由研究の中身の濃さは、実は「その場でどれだけ記録したか」でほぼ決まります。記憶をたよりに後から書いたまとめは、細部があいまいで薄くなりがちです。逆に、記録さえしっかり残っていれば、まとめは記録を清書するだけ。この記事では、小中学生がそのまま使える記録のフォーマットを紹介します。

毎回書く項目は5つだけ

記録はりっぱな文章である必要はありません。次の5項目を箇条書きで埋めるだけで十分です。

【記録フォーマット】
① 日付・時刻・天気(例: 8月2日 朝8時 晴れ)
② やったこと(例: 塩水のこさを2倍にして卵を入れた)
③ 見たこと・測ったこと(例: 卵が水面まで浮いた。水温26℃)
④ 気づいたこと・ぎもん(例: 思ったより早く浮いた。なぜ?)
⑤ 次にやること(例: 明日は砂糖水でためす)

ポイントは③と④を分けることです。③は「見たまま・測ったまま」の事実、④は「自分が思ったこと」。この区別がついている記録は、そのまままとめの「結果」と「考察」に写せます。

数字で書けるものは数字で

「大きくなった」ではなく「昨日より1.5cmのびて12cmになった」。「早くとけた」ではなく「8分でとけた(何もかけない氷は15分)」。数字の記録は、あとで表やグラフにできる貴重な材料です。定規・温度計・キッチンスケール・時計(ストップウォッチ)の4つを実験セットに常備しておくと、数字の記録がぐっと増えます。

単位(cm・g・℃・分)を書き忘れないこと。数字だけの記録は、1週間後に見ると自分でも意味が分からなくなります。

スケッチは「へたでいい」

観察系のテーマではスケッチが活躍します。上手に描く必要はまったくなく、大事なのは「注目した部分を大きく描く」こと。アリの全身を小さく描くより、あしの本数やからだの分かれ方をズームで大きく描くほうが観察記録として優れています。色や模様は色えんぴつで、気づいたことはスケッチのまわりに矢印で書き込みましょう。写真とスケッチの使い分けは、写真の撮り方の記事も参考になります。

三日坊主にならない3つの工夫

観察日記が続かない原因は、やる気ではなく仕組みにあります。1つめ、時間を固定する。「朝ごはんの前に観察」のように毎日の習慣にくっつけると忘れません。2つめ、1日3分で終わる量にする。5項目のフォーマットを埋めるだけなら3分で済みます。長く書いた日があってもいいですが、「毎日長く」はまず続きません。3つめ、書けなかった日も正直に書く。「8月5日: 旅行のため観察できず」も立派な記録です。あとからごまかして埋めると、データの信頼性がなくなります。

記録が研究を救う

実験が失敗しても、記録があれば「失敗の原因を考察する研究」として成立します。予想と違う結果になったときこそ、④の「気づいたこと・ぎもん」をたくさん書いてください。そこに書いた疑問が、まとめの考察の材料になり、先生が一番評価してくれる部分になります。

テーマがまだ決まっていない人は、テーマ診断で自分に合ったテーマを見つけてから、このフォーマットで記録を始めてみてください。